スタッフレポート
2008年9月12日

オープニングセレモニー 〜池田理代子 永遠のベルサイユのばら展〜

テープカット

池田 理代子さん

たくさんの人

「ベルサイユのばら」と言えば、皆さんもよくご存知の不朽の名作。フランス革命を背景にした壮大な歴史大河は、その当時、まだ産まれていなかった私でも知っているほど有名な漫画です。

 

その「ベルサイユのばら」の貴重な原画などを一堂に集めた『池田理代子 永遠のベルサイユのばら展』が本日よりスタート。開催にあたって、池田理代子さんご本人も参加されたオープニングセレモニーが行なわれました。

 

セレモニーの時間が近づくにつれ続々と人が集まりだし、直前にはたくさんの人だかり。テレビや新聞などの取材の人もいて、会場となった美術館内はいつもの静かな雰囲気とは全く異なっていました。
始まりを待っていると、隣にやってきた小さな女の子に目が止まりました。なんと、頭にティアラをつけドレスのような可愛らしいレースの服を着ています。気になってお母さんに話を聞いてみると、
「この作品が大好きなんです!だから娘にティアラを付けて、マリー・アントワネットにしてみました」
と教えてくれました。ティアラを付けてる本人もまんざらではないようで「かわいい?」って、笑顔で聞いてきます。
さて、話に夢中になっているとセレモニー開幕のアナウンスが。

 

池田理代子さんが登場すると、カメラのフラッシュが止まりません。周りの人も携帯やデジカメを取り出して撮影しています。

ご本人のお話の中で印象に残ったのは、
「漫画の原作者は、過去の自分の作品を見たがりません。荒さばかりが目を引いてしまって恥ずかしいのです」
とおっしゃっていたこと。それを聞きながら、私は「そんなことありません!」と心の中で叫んでいました。


当時、テレビアニメも放映されていたほど大人気だったこの漫画。私は中学生の頃に、文庫本で発売されていたものを読みました。一度読み出すと、続きが気になってしょうがなくなり、授業中に“みんなで”隠れて読んでいた記憶があります。(もちろん、先生には注意されました)
そんな印刷されたものの一部ではなく、ご本人の手で描かれた実物を目にすることができるなんて思ってもいませんでした。

 

今日から始まった『池田理代子 永遠のベルサイユのばら展』は11月16日(日)まで。
この機会に是非、見てみてください。35年も前のものとは思えない色鮮やかな原画に驚かれること間違いなしです。

 

©池田理代子プロダクション

 

(写真・文/水上 由美)