スタッフレポート
2008年7月13日

ニューヨーク・シンフォニック・アンサンブル

曲の佳境を飾るヴァイオリンソロ

レストラン街にのびる人の列

高原守氏とフルート奏者

日本人指揮者・高原守氏が音楽監督、常任指揮者を務めるニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルによる、特別コンサートが本日、ユトレヒトプラザで行われました。


コンサートは、昨年に続き2回目。前回の演奏が印象深く、今年は良い席を取ろうと、早めに会場に向かえば、すでに長蛇の列が!
先頭近くの方に話を聞いてみると、開演2時間前から並んでいるとのこと。何でも、昨日の夜に行われた観光丸での洋上ミニコンサートにも参加されていたそうで、
「昨日の夜のあまりの感動に、早めにお昼を済ませて来たの。大きな会場だから、良い場所を取らないとね。」
と、待っている間も楽しそう。


写真を撮るため、会場が見渡せる2階から見ていた私。次々と埋まっていく席と時間が迫るにつれ、ワクワクドキドキしながら待っていると、会場が暗転。
さぁ、演奏のスタートです。

 

2人のトランペット奏者による協奏曲は、すっと伸びるトランペットの音に写真を撮るのも忘れて見入ってしまいました。個人的にも楽しみにしていたせいか、気持ちが高ぶってしまっていたようです。
「写真は忘れちゃいけない!」
と自分に言い聞かせていると、昨年もソロを演奏したヴァイオリン奏者ジャニス・マーティン氏が登場。おだやかに始まった演奏は、佳境を迎えると、ヴァイオリンの音の早さと、その細かな指の走りに鳥肌が立ったほど。最後まで、ファインダー越しにも関わらず目が離せませんでした。
次に始まったフルートのデュエットでは、先ほどと打って変わった静かな曲に、おだやかな気持ちで聴きいってしまいます。

 

 

公演中、2階から観客席を見ていると、小学生くらいの女の子2人組を見つけました。
何故この子たちに目が止まったかと言うと、観客席の後ろの方に座っていたのですが、ステージの奏者たちを一生懸命に見ながらヴァイオリンの演奏の様子を真似たり、クラリネット(だと思いますが)の指の動きを真似たりしていて、上から見ていても本当に楽しそう。もしかすると、楽器を習っているのかもしれませんね。

 

約2時間ほどの公演はあっという間に終わってしまいましたが、世界各国で活躍する楽団の演奏をまた聴くことができ、本当に素敵なひとときを過ごすことができました。また、機会があれば、ぜひ足を運びたいと思っています。

 

 

(写真・文/水上 由美)