2008年4月7日

夕時のひとこま

運河にも桜の花びらが舞い落ちます

真っ白なのは大山桜

葉も見え隠れ

明け方から朝にかけ強い雨が降った長崎。でも、お昼には雨も上がり、青空が広がっています。
雨が止んだ後、涼しい空気が場内を漂っていて、またまたお散歩に出かけてみました。

 

向かったのは、迎賓館のある通り。この場所は「桜」が並び、春の景観を見ることができる場所です。
今月初め、暖かい陽気に誘われ、花が開花しました。真っ白の花は「大山桜」、薄いピンクがかった花びらを持つのは「山桜」。ただ、開花から1週間、まだ花を見ることはできますが、もう終わりかけのようです。

少しずつ緑の葉が見えてきている樹もあり「もう終わりなんだな」と思いながら歩いていて、ふと、ある事に気づきました。

 

迎賓館の前はちょうどカーブになっています。運河沿いから迎賓館の前の通りまで続く桜の木は、カーブの向こうにも、もちろん続いています。
通りの手前からそのカーブの方向を見ると、風になびく樹々から花びらが舞い落ち、まさしく「桜吹雪」の光景に。

そしてその桜吹雪がカーブの先にも続いていそうで、思わず足を進めたくなります。

 

桜は日本の情緒を感じる樹ですが、石畳に、運河を通るカナルクルーザー、そしてヨーロッパの街並み。ヨーロッパと日本の景色が混ざり合った素敵な光景に、桜の花が終わるんだ、ということも忘れてしまいました。

 

 

日が暮れ行く少し前の時間。
これからあたたかなオレンジ色の街灯が灯ると、またひときわ違った光景に変わるのかもしれません。

 

 

(文/水上 由美)